もくじ
当直医の診察
緊急搬送先の当直医は、非常勤の医師なんだろう。
以前、同じように救急搬送された時の母の場合もそうだった。最初に話をしてくれた医師も会ったのはその時だけだった。そして、割と真実をはっきりとわかりやすく伝えてくれたっけなあと思い出す。
で、父の病状。
搬送されてから、約1時間後、処置室に通された。
その病院には、父が撮っていた過去のCT画像が残っていた。さすが、地域に一つの病院だ。2014年、2015年と今回の分を比べて見せてくれた。
現在の画像が一番悪いが、かと言って過去のものがいいとも言えない、どちらかと言うと過去もとても悪い。
肺としての機能が、ほぼ無い状態らしい。
もともと、肺気腫という状態であり、酸素を取り込む力が弱いらしい。この状態で、この肺に無理やり人工呼吸器をつけたところで、肺がもたないだろう。更に、CT画像には、何かの影が数個ちらほらある。水も溜まっている。とても悪い状態。なので、即入院です。
この肺の状態をできるだけ良い状態に持っていくための治療をする。一ヶ月の絶食と点滴、ベッドから動かないよう、トイレにも行かない。入院は最低でも一ヶ月。それでも良くなるとは言えない。治るとは言えない。なにより、今の栄養状態はすこぶる悪い。
そして。
万が一の事態の時にどうするのか、今日、私が帰宅する前に決めておいてくれと言われた。
まさに今晩、状態が急変するかもしれない、その時に電話をして、聞く余裕がないかもしれない。それくらい悪いのだから。
即入院
即入院、コロナの影響で面会は出来ないので入院したら二度と会えない、そして、この病状では二度と自宅には戻れないかもしれない。つまり、今日が父に会える最後の日かも知れないと言う。
ふーん、だ。
今まで、ごく普通に暮らしてたんだけど、急変ってこういうことか。
高齢者はいつ、こうなるのかわからない。
コロナだったら、更に数日でお亡くなりになる方もいらっしゃるので、本当にわからない。
入院の手続きは後日、必要な書類だけの記入を終えて帰宅。救急車に乗ってから約5時間の出来事でした。
主治医の話はまた後日。